「すね毛2」
今年の夏は短パンの男の子達のツルツルな素足に幾度ともなく驚いた。
普通、女性の場合は、使うのは脱色剤か、脱毛剤かどちらかひとつだけだ。
目立たなくするか、取ってしまうかなのだが、男の子の場合は全く毛がないのも変なので薬を使いわけて色を抜いた毛を残さなければならないらしい。
女性よりももっと手間をかけて、すね毛と格闘しているのである。
「金髪が足に生えてるの。最初はいいのよ、それでも。でも日がたつうちに根元から黒い毛が生えてきて、だんだらになってるの」
彼女はずっと耐えられないという顔をしたままだった。
見苦しいよりは見好いほうがいい。
すね毛がとぐろ巻いているよりも、つるつるしている方が見てくれがいいのも事実である。
「すね毛を取るな」と怒る母。それを「けっ」っと無視して、まっぱだかで薬を両足に塗る息子。
薬の使い過ぎで肌が荒れないように、足に乳液をすりこんで、きちんとアフターケアまでしている男子高校生の姿を想像すると、この問題には無関係でいられる私は、笑いがこみあげてくるのだった。