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シュノーケリング6

シュノーケリング6

初めての沖縄でのシュノーケリング、初日は寒さとの闘いであった。

ボートに上がり、タオルを肩にかけて休んでいるうちに段々、体が冷えてくる。そのうちに歯の根も合わなくなってきて私はガチガチと歯をならしながら、紫色の唇で他の人があがってくるのを待っていた。

海の中は面白かったが、この寒さには閉口した。水着を新調したのに、この寒さでは何もならなかった。と言ってもシュノーケルをやりにきたのであって、皆さんに水着を披露するのがメインではない。

早くこの寒さから逃れたいと私は浜についた途端、温水シャワーに向かって走った。ウエットスーツのジッパーを開けて温水シャワーを浴びていると「世の中にこんな幸せなことがあるかしら」と言いたくなるくらい、気持ちがよくて、いつまでもシャワーに打たれながら、ごろごろと喉をならしていた。

ところがいざ、脱ごうとすると、ウエットスーツが、ぴったりと体にはりついて離れない。「うーーーーん」と満身の力をこめて肩から脱ごうとしても、にっちもさっちもいかないのである。それを見た友達が脱ぐのを手伝ってくれた。

スーツの下に着ていたのは肩が丸出しになっていて水着本体についている紐を首にひっかけて着用するタイプである。

友達はウエットスーツの袖から、私の腕を抜こうと、スーツを引き下ろそうとしてくれたのだが、それと共に水着もずり下がり、乳が丸出しになった。

私は「あーーー乳が、乳が」と言いながら、慌てて水着をずりあげ、ますますウエットスーツを脱ぐのに手間取ってしまったのだった。

つづく