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使い捨てエステティシャン

使い捨てエステティシャン

先日、使い捨てタオルのブログを書いたが今日は「使い捨てエステティシャン」について書こうと思う。

昨日、初めて来店された20代前半の若くて美しい女性。肌もピチピチ、キメも細かくシミもない。一体何の目的で施術を受けたいのか、それとなしに聞いてみた。

彼女は今年、ある大手の〇〇エステサロンに新卒採用され、一か月の研修後、エステティシャンとなったらしい。

昨日までごく普通の学生だった女性が入社後一か月もしないうちにエステティシャンとして接客する???

やる気のある女性なら若いうちに主任や店長に昇格していくだろう。その意味ではやりがいのある職業かもしれない。

しかし彼女が言うには与えられた器械、与えられた化粧品、与えられたマニュアルに従って仕事をこなしているにすぎないと。

エステティシャンには客の気持ちを理解し、相談相手になるなどの心理的な役割もあるのだから心理学の知識も必要だし、きちんとしたカウンセリングをするには、それなりの資格がなければならないはず。

「美容のプロ」と言われながら何の資格もないエステティシャンたち。エステティシャンに与えられた任務はマニュアルをいかに早く覚えるか・・・そしてノルマの達成。回数券を売り続けなければならないというノルマ、化粧品とサプリメントのノルマに疲れ果て、彼女は今月一杯でこのサロンを止める決意をしたそうだ。

ハンドの技術も全く教えてもらえず、ただ機器の使い方だけを覚え、日々ノルマに追われて仕事をしている彼女達・・・私の20代の頃と何も変わってはいない。

まさに使い捨てエステティシャンそのものではないか・・・。