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夏こそ保湿

夏こそ保湿

今日のタイトル・・・これは化粧品メーカーが夏の暑い時期、売上が落ちるのを防ぐために打ち出した謳い文句だと、以前は思っていた。

でもこれは皮膚理論に基づいた正論だ。

ターンオーバー・・新陳代謝の事で、基底層で新しい赤ちゃん細胞が生まれ、段々形を変えながら表面に上がって行き、やがて垢となって剥がれ落ちるまでの期間の事だけれど、この期間が若い時ほど早く、代謝が活発なので皮膚の生まれ変わりも早い。

この基底層で生まれる赤ちゃん細胞が、しっかりまるまる太った赤ちゃんなのか?やせ細った赤ちゃんなのかを決めるのは、基底層の下にある真皮層からの栄養と表面の角質層の状態。

当たり前の事だけど、食生活を整えるのは美肌の基本中の基本。そこが出来ていないのに美容理論云々は全く非常識極まりないことだ。

皮膚表面の角質層では不要な汚れだけを落とし、下から上がってくる細胞にしっかりと栄養補給をするために化粧水、美容液、クリームで保湿をする。

これは表面のためにするケアではなく、基底層で生まれる赤ちゃん細胞をしっかり育てるためにするケアなのだ。

一時流行ったピーリング・・・これは無理矢理、角質層の細胞を剥がしてしまうので表面はツルツルした感じがあるものの、基底層の赤ちゃん細胞の生産が追い付かず、やせ細った赤ちゃんが生まれてしまい、そのまんま表面に上がって行くので、やがて乾燥肌となり肌トラブルに悩まされる結果となる。

怪我をして「かさぶた」が出来た時、無理やり剥がしてしまうと跡が残る経験をした人は多いと思う。このかさぶたこそが、基底層でまるまる太った赤ちゃん細胞を育てる役目をしてくれているのだ。

夏、暑いからと化粧水をたっぷり使い、油性のものは使わない人が多い。

水は幾ら皮膚から補給しても入る量は決まっている。水がどんどん吸収されるのなら風呂に入っても海で潜ってもぶよぶよになるはず。

基底層の細胞を育てるのは食べる栄養と表面の角質細胞のケアだけれど、ターンオーバーの期間を考慮すると夏、暑いからとケアを怠ると、秋になればどうなるのか?は必然的に見えてくる。

夏はエアコン、紫外線、汗の影響で肌にとっては過酷な状況だ。

この時期をどうケアするかによって秋の肌が作られる。

それでも貴女は化粧水だけで済ませる????