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生真面目と更年期障害

生真面目と更年期障害

ザクロジュースが更年期障害に効果がないという記事を握りしめて形相を変えて店に飛び込んできた女性は店員の「信用してください」の言葉にすっかり安心したのか、一本購入していった。

薬だって飲んで効く人と効かない人がいるのと同じで、民間療法のようなものでも同じだ。飲んで効いた人には効き、飲んで効かない人には効かないのであって、万能なんかあり得ない。

必死になって効能を確かめていた女性は、更年期障害に悩まされていたのだろう。少しでも症状を緩和しようと必死になっていたのかもしれない。

体調が悪いのは本当にお気の毒であるが、私は女性の必死さを目の当たりにして「ああいう性格は、更年期障害に悩まされる原因のひとつなんじゃないのか?」と感じている。

周囲の女性を見て、更年期障害に悩まされている人は皆、とても生真面目なタイプが多い。まじめではなく、生真面目なのである。

白黒をはっきりつけないと納得せず、曖昧や適当を許さない。生まれ持った性格もあるけれど「きっちりするのが、わたくしの使命」というように本当に生真面目なのである。そういう人を見ると「そんなに、きちきちしなくても、いいんじゃないでしょうかねぇ」と肩を叩きたくなってくる。

美容室にカットに行って「今日はどうなさいますか?」に対して間違っても私のように「テキトーに頼むわ」とは言わない性格なのだろう。

うちの母親に「更年期はどうだった?」と聞いたことがあるが「知らないうちに終わってた」と言われた。あの生真面目とは正反対の能天気な性格からしたら、そんなこったろうとは思ってはいたが、母親のように好きなことをして、好きな物を食べて呑気に「だははー」と過ごしていれば、そりゃ更年期障害なんてないだろうよである。

つづく