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生真面目と更年期障害2

生真面目と更年期障害2

誰でも更年期には大なり小なり体調がすぐれなくなる。しかし、全くそういう気配が無い人がいる。いつも元気で、というか元気過ぎて(この人、更年期障害なんてあるのかしら)と思うのであるが、その元気過ぎぶりを見るにつけ、「大丈夫か?」と逆に心配になってくるのだ。

元気を通り越してハイテンションの人は私からはある種の更年期障害に見える。

ハイテンションタイプは人間関係にも障害をもたらすし、本人にもあまり自覚がないので、オーソドックスな更年期障害よりも複雑だ。

当人はいつも明るく、元気でハツラツとしていて、周囲を明るくしているつもりなのだろうが、周りの人々がそのハイテンションにげんなりして、実際はくらーーくなっているのがわからない。

会って元気をもらえたなどと言われると、ますますそういう人たちのテンションは上がっていくのだが、ずーーっとハイテンションのままでいられると、こっちの生気が吸い取られそうだ。

元気過ぎるとうるさいし、正直言ってとても鬱陶しい。

「少しは静かにしてろよ」と何度も見知らぬおばちゃんを怒鳴りたくなったこともあった。

実はこういう人の方が根深い悩みを抱えているのではないだろうか?

鬱っぽくなるよりも、それを覆い隠してしまう神経と他人にいい人と見られようとする神経が入り組んで、とても複雑な精神状態に陥ったりするのではないかと想像してしまう。人前に出ると自分の明るさ、元気さをアピールしたいがために、そうふるまってしまう。ここで本当に他人がどう感じているかを感じとれないところが、このタイプの大きな問題点だろう。

つづく