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男なら~行っている??

男なら~行っている??

高校生の時、非常にワルだった私は放課後、友人の家に行き、ウィスキーの水割りを飲みながら、友達と盛り上がった話が「あの子はトルコに行くのか?」っと言う話題。

トルコの国民の方々には本当に失礼な話であったが、「ソープランド」と呼ばれる場所の名前の名称は「トルコ」だった。中学生の時に日本の「トルコ」がどういうものか知り、それは確かに存在しているだろうけれど、自分とは全く別世界の事だと思っていた。

ところが、この時、友人は「彼もトルコに行くのだろうか?」とため息をついている。片思いで付き合ってもいないのだから、、そんな話をしても意味がないのに、私達は「自分の好きな男子は大人になったら、あのような場所に行くのか?」という大問題について論議し合った。

「いやーーー!!」これが多くの女子の意見であった。「A君はそんなことしないわ、あの人、真面目だもん」「B君だってそうよ、女の子に話かけられただけで赤くなるくらいなんだから」

皆、自分の好きな男子が、そんな場所に行くなんて、とんでもないと言っていた。その中で一人、生徒会の副会長をしている頭脳明晰な女子が・・「あのねー」

「うちの父がね、この間、会社の人達と韓国旅行に行ったの。でも行く前も帰ってきた後も、どうも様子が変だから家に父が居ない時に父の机やカバンを調べてみたら、その旅行って妓生旅行だったのよ!」・・っと淡々と言った。

当時、韓国への妓生旅行は社会問題になっていて、日本人の男は何とひどいことをしているのかと呆れられていた。高校生の私達も、もちろん知ってはいたが、「うちの父がそうだ」と友人が衝撃のカミングアウトをしたので、私達は絶句してしまった。

彼女は父親の机の中から、捨てないでとってあった案内のパンフレット、チラシなどを見つけたが、これをつきつけても「もらっただけ」と言い逃れが出来ると考え、何か決定的な証拠はないかと探しているとカバンの中から赤い口紅のキスマーク付きのカードが出てきた。

彼女は趣味で韓国語を習っていて、高校2年生のときには、すでにハングルの読み書きは勿論、会話も出来た。

カードに書いてあった、あなたとの夜は云々、又、来てくれると嬉しいなどの文章で「明らかに父はやった」と確信を持ったらしい。

そして翌日、家族の前で「これは何?こんなことしていいと思っているの?日本人の恥だーーーー!!」と父親を糾弾したのだった。

もちろん、母親も弟もビックリ仰天だったらしい。

「お前は何を分けのわからないことを言ってるのだ」

最初はしらばっくれていた父親も、パンフレットやチラシ、最後に、とどめのキスマーク付きのカードを目の前につきつけられた途端、膝を折って畳に両手をつき「すまん、妓生旅行に行った」と家族の前で土下座をした。

「これだけなの? えっ!!」娘の詰問に、父親は海外だけではなく、日本でも何度か、そのような場所に行ったと白状したらしい。

それからの家族の父親に対する扱いは、飼い犬のクロ以下になった。

長くなるので続きは明後日(*^-^*)