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私流、夏の過ごし方Ⅱ

私流、夏の過ごし方Ⅱ

お洒落が命の若い女の子達に夏場、家にいるときにどうしているのかと聞いたらば、即座に「裸族です」と答えた。

とにかく、涼しく開放的な気分になるのが第一で、それを追求したら裸になったと言う。

「外に出る時にはとても気を遣うんですけど、家にいる時はどうでもいいんです」この落差もすごい!!いくら一人暮らしでも裸で家にいるのはまずいのではないかと尋ねると、隣のマンションの開いた窓にふと目をやったら、自分と同年輩の女性と目が合った。そのとたん、お互いぎょっとした顔をして、さっと目をそらしたのだと言う。「お互い肩あたりしか見えなかったはずですけど、あのうろたえぶりは、裸族に間違いないです」

宅配便が来たとき、ピンポンが鳴って応対する声が聞こえたのに、なかなかドアが開かない場合も、そこの住人は裸族らしい。

「そんな広い部屋に住んでるわけじゃないんですから、上に何を着て隠そうか、必死に探しているんですよ」

はぁぁ、と納得しつつ、私には裸族になる勇気はない。

夏場に体調を崩すのは高齢者だけではなく、若者も気をつけないといけない環境に変わってきた。

とにかく、あっぱっぱでもステテコでも裸族でも、年々過酷になる夏場を、皆で少しでも快適に乗り切れればと願うばかりである。