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違法シェアハウス

違法シェアハウス

60代のお客様は嵯峨野の閑静な住宅地で生まれ育ち、ずっと同じ場所に住んでいるのだが1年ほど前から「隣の家の様子が変だ」と言われていた。

その2階建ての木造住宅には両親と娘さんの3人が住んでいた。

その後、娘さんは結婚して家を出、ずっと夫婦二人が住んでいたが、いつの間にか人の気配がなくなり、10年以上空き家になっていた。

するとある時期から誰も住んでいなかった隣家に若い女性が出入りするようになった。それも1人や二人ではない。彼女が家にいる時に隣家をチェックしていたら日々何人もの若い女性が出入りしている。目撃しただけでも十数人以上いた。皆、親しげにしている様子もなく単独で行動している。それも皆、スマホを見ながら、黙々と家に入り、出て行く。家のスペースに比べて明らかに、住人の数が多過ぎる。どうしたのだろうかとずっと考えていたところ、最近、違法なシェアハウスが話題になり、隣家はそれではないかと思い当たったという。

シェアハウスもきちんとしたところは、ちゃんと住環境が整えられている。

しかし違法の可能性がある場合は、住人には、ただ、寝るだけの二畳分、三畳分程度のスペースしかない。

火事等に関しても、対処しているとは言いがたい。

それでも実家を離れて仕事を見つけたいとなると住所がなければ履歴書も書けないので保証人が不要で狭くても家賃が安い、そういったハウスに住んで、取りあえずの寝場所と住所を得るしかないのだ。

つづく