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バーコード

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先日、駅前の歩道橋で思わず、笑い転げそうになったオジサンが居た。

一瞬、「うん??」っと目を疑ったのだけれど、何と、両サイドから真ん中に残り少ない髪の毛を持ってきて、真ん中で何か強烈に粘着するジェルか何かでサイドの毛をくっつけてるように見えた。

その日は、とても風が強かった。強い風にあおられて、そのオジサンは慌てたのだろうが、本能的に毛がばらけない風向きに頭を向けようとしたらしく、歩きながら首をグルングルンと回し始めた。そして余りにも回し過ぎて目が回ったのだろう、商店街の立て看板に激突して転んだ。起き上がったオジサンはまるで落ち武者のようなざんばら髪で立て看板を元に戻す様子を見ていて「何で?そこまで?」っと気の毒になってきた。

高校生の頃、家の近所で「大判焼き」を焼いているオジサンはサイドには髪があるものの、真ん中が無くて黒マジックで書いていた。一瞬、目が点になったけれど、あのオジサンは今でも書いているのだろうか?

男性は何故、毛の薄さを気にするのだろう?私は全く気にならないし、嫌だとも思わない。フェチではないので後を追いかけたりはしないけれど、ハゲは男性に対する好き嫌い、優劣を決める要素にはならない。ただし、ハゲを必死に隠そうとしているのがミエミエな人は苦手だ。

先程の両サイドからのバーコードのオジサンも薄さを逆手にとって、短くカットするとかスキンヘッドにすれば良いのに残っている毛に執着して妙に伸ばしたりする・・・往生際が悪すぎだと思える。

ハゲは本人の責任ではない。メタボや肥満は本人の責任だけれど、ハゲは自己管理ではどうしようもない。

どうしても隠したいのなら、かつらや植毛に頼るのも仕方ない。でも隠しても隠さなくても、いじけるのは無し!「ハゲたね」と言われたら「ハゲちゃった」と笑って言える明るい心。そういう心がけで居て頂きたいと願っている。