私の血液型はB型。飽きっぽい性格。
・・・そう、もうクレンジングの話ばかり飽きて来た(笑)
でも、「オリーブオイルでクレンジングするのが肌に良い」と言う美容家がいるらしく、どうなのか?と言う質問をされたので、私なりの答えを書こうと思う。
皮膚はバリア機能で守られている話をしてきた。バリア機能を壊さない化粧品が優れていると書いて来た。
バリア機能は、皮脂と汗が混じりあって出来た上質の天然のクリームである。
この機能を壊してしまうのが合成界面活性剤。これがタップリ入っているクレンジングを使うと汚れは簡単に落とせるけれど、乾燥肌へ、まっしぐら。
ではオリーブオイルは??
その前に一体、何故、こういう食べものを顔につけるという発想が出来るのだろう?
昔、日焼けしたら、キュウリパックが良いとかレモンの輪切りを肌に乗せるとか・・今はソレーレンという物質が却って、紫外線に当たるとシミになると言われ、しないようにはなったが・・・。
さて、オリーブオイルでクレンジング。
しつこいようだけれど皮脂膜は脂と水が混じりあったもの。油、水、単体のものは
通さない。メイクの汚れは当然、油と水が混じりあった汚れなので、単体の油では汚れが取れないのは理解して頂けるはず。
それに何故オリーブオイルなのか?抗酸化成分のビタミンE??
実際にオリーブオイルのビタミンEの含有量はそれほど多くはない。
紅花油、ナタネ油、ヒマワリ油、ダイズ油、ゴマ油などの植物油に対して
数分の一程度。
オイル単体でクレンジングに使うとしても、その後、結構、洗浄力の強い洗顔剤で顔を洗わないとベタベタするだろうし、却って肌を痛めるだけ。
サロンでも毎年12月のクリスマスシーズンにイタリアのトスカーナから、その年の搾りたてのオリーブオイルを輸入して販売しているけれど、まさか、顔に塗ろうとは思ったことも無い。イタリア人が聞いたら、腰を抜かすのではないだろうか??
体に良い食べ物=肌につけても良いものは、成立しないことを理解してほしい。
ついでに馬油についても書いておこう。
サロンの、お客様で、この馬油が良いと言われ、使っている方は結構いる。
ハッキリ、言います!馬油は馬の皮脂ではありません!
メーカー曰く「馬油は人の皮脂とよく似た組成で・・」
馬油は体の中の脂肪であり、牛なら牛脂、豚ならラード。
馬油が人間の皮脂と同じというなら、ラードも同じ。ラードを塗って下さい。
人間だって体の中の脂肪と皮脂は全く別物。
まぁ、合成界面活性剤たっぷりのトロトロのクリームを塗るくらいなら
馬油でも塗っておけば??まだ、ましかも??
世の中には様々な情報が溢れており、何が正しくて、何が間違っているのか?
目先のキャッチコピーに騙される事無く、自分の素肌の5年先、10年先、20年先を見据えて、本物を選んで欲しい。
本物はコレ!!→http://www.dr-pur.com/