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燃えるゴミの変化

燃えるゴミの変化

最近、大阪の高槻に引っ越された、お客様から聞いた衝撃の話を・・。

その方は長年、京都の閑静な住宅街に住んでおられたのだけれど、旦那様の転勤に伴い、大阪の高槻、しかもターミナルのすぐ近くの便利なマンションに引っ越された。専業主婦なので、近くにデパートも何軒もあり、買い物には不自由しないと言われてた。

住み始めて2か月頃、家庭ゴミを出しに行く都度、???っと思っておられたそう。ここ京都では、ゴミの収集日にはカラスの鳴き声がうるさいし、カラス用のネットも張られているのに、カラスは居ないし、ネットも張られていない。

普通は家庭ゴミは野菜の皮やら、魚の骨やらを出すので、新聞紙でくるんだり、カバーしたりして出すのに、そこは何気にゴミを見てみると、パサパサのパックが殆どで??だったらしい。そのくせ、缶瓶やら、プラのゴミの日は、沢山、出ているそう。

同じマンションにママ友で親しくなった友人に、その話をしたところ、「あら、うちも生ゴミなんか出ないわよ」と言われたそう。

冷凍食品でも使ってるのかと聞いたら・・・「今はね、下手に食材を買って料理をしたほうが高くつくの。ここはデパートに近いし、本当に助かるのよ。ご近所の人達も皆そう言ってる。子供が居る家でもデパートでお惣菜を買ってるわよ。夕方5時過ぎになると、お惣菜と生鮮食料品の殆どが半額になるし、昼間定価で売ってるパンも、その日の売れ残りを集めて500円で売ってたりするから」

 

家族の食事は自分で作るものだと思い、早朝の子供のお弁当作りから、全て手作りしてきた、その方にとっては衝撃の言葉だったそうだ。

彼女に向かって、その方は「だって、貴方、考えてごらんなさい。料理を作るとなったら、あれこれ、食材を買って、調味料も買って、中には重いものもあるじゃない。それを買って帰って、野菜を洗って、調理器具を出して、下ごしらえをして、作るのだって5分や10分じゃできないでしょ?それで食べた後は、又、お皿や鍋を洗わなくちゃならないし。それで食費が高くついたら作っているのはバカみたいじゃない」

 

その方は夕方になると半額になった、お惣菜を数種類買い、買い置きのパック入りのご飯と共にチンしまくり、皿を洗う手間をかけたくないから、容器のまま、テーブルに並べる。皿に移すことすらしないらしい。

先日も、その方の旦那様が釣って来た、豆アジの南蛮漬けを作って、持って行ったら、「あら、美味しそう、これ、どこで買ったの?」っと聞かれたそうな。

私も料理は嫌いじゃないけれど、好きでもない。食が体を作ると思っているので毎日、手作り料理は作ってはいる。たまに、どうしても作る時間が無くて、お惣菜を買う事もあるけれど、食べた後は後悔のみ。

お惣菜って何で、これほどまでに味が濃くて、飽きる味なんだろう??
しかもパックの裏を見ると、わけのわからないカタカナのオンパレード。

こんな、お惣菜で育った子供が、お母さんの味は?と聞かれたら、一体何と答えるんだろう????

日本の将来が危ういと思った日であった。