先日、来店されたお客様は来週からバリ島へ子供を連れて旅行すると楽しみに語っておられた。

私も30代から40代にかけて様々な国に旅行をしたものだ。

思い出したのだけれど、海外旅行に行くとなると事前に山のように日本食を買い込む人が必ずいる。スーツケースの半分が真空パックのご飯、味噌汁、焼き魚の缶詰、梅ぼし、佃煮・・・・これらの物で占められている。

「こういうの知ってますか？」と水をかけるとすぐ、大根おろしが出来る粉状の乾燥大根をみせてくれる人もいた。

私も病気になった時の為に味噌汁２食分くらいは持って行くけれど、わざわざ重たい思いをしてまで、日頃食べているものを持って行く人の気がしれない。

 

特に日本食に執着するのは男の人が多い。４０代で海外旅行に行った時に到着早々、レストランで貝をオイルで炒めたものが大皿で出された。

「うわーーうまっそ～！」思った途端、隣に座っていた同じツアーの若い男性からブルゾンのポケットから携帯用の醤油を出し、さぁーーーっとその上にかけてしまった。もしこれが、旦那なら「何すんのよ！！」とパンチを浴びせてるだろう。

私は、その地方で作られている料理がどういうものか？食べてみたかったのに、それを何の前触れも無く、一瞬にして日本風味付けに変えてしまったのである。

おまけに食事の都度、「やっぱり醤油がなくっちゃ」と言いながら、参加者全員に山ほど持ってきた携帯用の醤油を配るのには閉口した。

ある時も、「ご飯、ご飯！！」とうわごとの様に言いながら、日本料理店やら中国料理店を探し回っているオジサンが居た。何でもパクパク食べてる私を見て

彼は「よく食べられますね～」

「ほっといてくれ～！！」っと言いたかったが、そこは我慢がまん。

一体、彼らは何が楽しくて旅行してるのだろうか？

例え、そこの料理が口に合わなかったとしても、それはそれで楽しみの一つなのに、いちいち出された料理を日本料理と比較して、不味いと文句を言い続ける。

そんなに日本料理が好きなら海外旅行なんかするな！と心底、腹が立ってくる私。どう転んでもそんな奴とは旅行には行きたくねぇ～(＾◇＾)