生まれた時から無菌状態で育った子供がインフルエンザウィルスに感染すると、免疫が過剰に反応する。そして本来害のないインフルエンザウィルスを攻撃するために白血球から「サイトカイン」が出て来る。
サイトカインは外敵をやっつけるための毒のようなもので、血中を漂ってくる。
そしてウィルスだけに的を絞ってやっつけるのではなく、ウィルスのいる組織を傷つけてしまう。
インフルエンザウィルスの場合なら、自分の放ったサイトカインによって肺炎を起こしたり、脳炎を起こしたりして、時には死んでしまう。
この免疫の反応を「サイトカインストーム」と呼ぶ。今、連日のコロナに関する報道の中でよく耳にする言葉だ。
例えば肝炎ウィルスに感染して肝炎が起こるのもサイトカインストームによって肝臓が破壊されてしまうことが原因。
子供に「ばっちい」という言葉を止めて、思いっきり泥まみれで遊ばせることも
ウィルスに対し免疫力をつける一つの手段だと思う。
汚れ死にはしないのだから。