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イクメン

イクメン

夏休み中、小さな子供達を連れている、お父さんの姿を、あちらこちらで見かけた。ポロシャツに短パンという、がに股もろ出しのスタイルで彼らは子供の手をひいて歩いていた。

何故か、お父さんが、小さな子供を連れているとホッとするのだ。

よく新聞の投書欄に載っているけれど、私も「近頃の若いお母さんは、子供に躾けをキチンとしているんだろうか?」と怒っている一人である。

他人の服に子供がアイスクリームをベッタリつけても、知らんぷりして、その場を立ち去ったり、ひとこと言うと、まるでこっちが鬼か何かのように睨み付ける。最近では母親がスマホに夢中になり、子供が人に迷惑をかけようが公共の場で走り回ろうが無視。

たまにキチンとした、お母さんに会うと「素晴らしい!!」と感動してしまうくらいだ。

子供が他人に迷惑をかけても謝りもしない、お母さん達は子供を中心に半径一キロメートル位の範囲でしか生活していないから、基本的な常識とは全く違う世界で生きているのだろう。

しかし、お父さんは、そうではない。

だから彼らが子供を連れている限り、こちらが不愉快な思いをすることなんか、ないだろうと安心していた。

ところが、最近は彼らも子供を連れていると、お母さんと同じ態度になってきていることが、見えてきた。先日、本屋に行った時、積み上げてある本の帯を片っ端から破っている小さな子がいた。その横で立ち読みをしていた父親は、知らんぷり。エレベーターの中で兄弟が、追っかけっこをして人の足を踏んでも知らんぷり。みかねた、お年寄りが注意をすると「ほら、うるさいってさ」と言って、お年寄りに、お尻をむけたまんまだった。

お母さんも、あの躾けで、お父さんも、これなら、人に迷惑をかけても平気な子供があれだけ増えるのも当たり前だ。お父さんが育児に参加するのは良いとは思うけれど、バカな母親が2倍に増えたのと同じことにならないように、心して頂きたいものだ。