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インテリアの好み

インテリアの好み

いつも化粧品を購入して頂いている顧客が、風邪をひいて、買いにいけないから、持って来てと言われ、初めて、その方のマンションに行って来た。

化粧品だけ渡して帰るつもりが「お茶の一杯くらい、飲んで行って~」っと言われお邪魔してしまった。

玄関を一歩入ると、今日の写真のナチュラルカントリーの住まい!!

ごく普通のマンションが彼女のインテリアセンスで素敵な空間になっていた。

見る物すべてがその世界になっていて室内にいる彼女の服装、雰囲気も非の打ちどころがない。

「これは奥様たちは憧れるわなぁ」と思いつつ、ふと気がついたのは彼女は主婦である。彼女は、その部屋にぴったりだけど「旦那様はこの家で、一体どのように暮らしているのか?」と首をかしげてしまった。

レース、ドライフラワー、女性の好きな物ばかりが、室内に飾られている。女性には似合うが男性には似合わない。とてもじゃないけれど、中年の男性とは対極にあるインテリアだ。

「旦那さん、恥ずかしくないのかなぁ、毎日、レースの下着の中で暮らしているような気にならないかなぁ」・・・夫の匂いが全く感じられないインテリアを、しみじみ眺めてしまった。

私自身は好みを最優先するあまり、どちらかが強引に主導権を握ったと思われる家よりも多少、ずれていてもいいから住人らしさが出ている家の方が好きだ。

でも頑な人もいるから、そういう人が連れ合いになったら大変だ。

レースがふりふりしている白い室内で夫はどういう顔をして過ごせば良いのだろうか?ご同情申し上げますとしか言えない。他人のインテリアをあれこれ言う資格は私には無いが、くれぐれも妻には、少なくとも夫の身の置き場が全くないような不釣り合いな室内にはしないであげて欲しいと心から願った一日であった。