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タイのシュノーケリング完結編

タイのシュノーケリング完結編

若い女の子たちが、くねくねしている中で、私達はがっちりと、シュノーケルとゴーグルをつけて海に入った。

やはり人が多い所はシュノーケルにふさわしくないのか、水が濁っていて小さな魚しか見えない。それもクチボソみたいに地味な色なので、見ても全然面白くない。

「どうしてオジサンが、さっきの島を推したのかわかったわ」

友達は言った。

小さな島の浜には、たくさんの綺麗な貝殻も打ち寄せられていた。

誰も住んでいないので、パラソルもデッキチェアもない。

砂の上にタオルを敷いて、皆で座り込むだけだった。だけど魚はいた。

この島だけにしか来なかったら、私達はきっと、ぶーぶー文句を言ったと思う。

しかし、おじさんのおかげで、何とか、ぶーたれずに済んだ。

「ま、雨季だし、こんなもんだね」

一同はうなずきながら、また、海面にばんばん叩きつけられるボートに乗り、船着場まで何とか無事に戻ってきたのであった。