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便利な世の中の弊害2

便利な世の中の弊害2

私の家は明らかに他の家より遅れているので、食洗器も無いし、炊飯器も無い。

カット野菜も買わない。息子と二人暮らしとはいいながら、日に3度は食事は作り、毎回、食器を洗い、調理器具を洗うのは正直言って、面倒臭いと感じる時もある。でも調理の時は包丁で手を切らないように注意するし、皿を洗う時は落として割らないように気をつける。

雑巾で汚れているところも拭く。もちろん仕事でもキーボードを打っているし、エステが仕事なので指は随分使っているはず。

それが調理に殆ど手を使わず、洗濯物も天日に干さず、雑巾も使わないし、皿も洗わず、指を使うのは携帯やリモコンのボタンを押すだけというのでは、指の運動量がとても少ないのは事実だ。

それが積み重なると、指の血行などが滞ってしまうのだろうか?

今までは使い過ぎが不調の原因だったのに、「使わなすぎ」が不調の原因になっていくのかもしれない。

昔から延々と続いている漢方も、その時代に合わせて、対処法を考えていかなくてはならなくなった。

おまけに、ここ何十年かの環境や人の考え方の変化は激し過ぎる。

「これさえ飲めば、体の滞っているところが、全部さっと流れちゃう漢方薬があればいいのにね」

次々に起こる新しい症例に戸惑っている先生は、ぽつりとつぶやいて帰られた。