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再び臭い話

再び臭い話

私が誰かに対して臭いと感じた事は今まで、2度だけなのか?2度も?なのかは、わからないけれど、経験している。

一度目は今から20年以上前、初めてコインランドリーを使った時のこと。

デニムのジャケットを洗濯したら生乾きだったので、近所のコインランドリーに乾燥機だけを使いに行った。終わるまで椅子に座って待っていると、そこに大きなビニール袋をぶら下げた、大学生風の男の子が入ってきた。

彼は私が使っている機械の扉を開けようとしたので「ごめんなさい、今、使っていますから」っと立ち上がって彼に近づいた途端、持っていたビニール袋の中から今まで嗅いだことのない、ものすごい臭いが、もわ~っと私の鼻を襲撃。

すえた臭いと言うのだろうか?強烈なパンチをくらったかのように、おもわず「うゎっ」っと、のけぞった程の何とも表現出来ない臭いだった。

人の良さそうな彼は何度も「すみません、ごめんなさい」と謝って来たものの、私は「だいじょうぶれふ~」と言うのが精いっぱい。

2度目は、お寺の境内を歩いていて「なんか、臭いな」と周囲を見たら、お爺さんが歩いていた。もしかして臭いの元は、この彼?っと思い近づいていったら、段々、臭いが強烈になってきて、これが「加齢臭」というものかと納得した。

明らかにコインランドリーの彼とは違う種類の臭い。どちらが好きかと言われれば、どちらも嫌だ。

おばちゃん、お婆ちゃん、おじちゃん、お爺ちゃん・・・それなりの臭いはあるだろうけれど、お婆ちゃんの匂いは懐かしく感じるのに、お爺ちゃんには感じない。

聞いた話によると加齢臭は「ノネナール」という物質が元になっているとか。

加齢臭というものが話題になり始めた頃、テレビでタレントの加齢臭調べをやっていた。男性は40代、50代の芸人4人と歌手1人。女性は20代、30代の女性タレント数人のパジャマを抜き打ちで調べたら、加齢臭があるとされたのは、20代後半の女性タレント一人だけだった。機械で分析して他の人より多く加齢臭の素が認められたというだけで普段の彼女が臭いわけではない。

自覚があったのか?っと聞かれた彼女は「たまにありました」っと正直に答えていた。生きているのだから、たまに誰でも、自分が「臭い?におう?」と感じる時はあるはず。私も以前に部屋干しをしていて、友人から「何か、臭い」と言われた事もある。

「いつも私はバラの匂い」と言うのは叶姉妹くらいでは無いだろうか?

つづく