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殺人的猛暑

殺人的猛暑

7月に入ってから毎週の様に海通いをしている。

私は典型的な狩猟民族なので、海水浴ではなく、シュノーケリングで獲物を獲るのが目的。

30代から素潜りを始め、今では、娘も孫も海の虜に・・・。

海に行って、潜って、怖い思いは何度か経験がある。波が高い時、岩場に体を投げつけられて溺れそうになったり、タコ獲りに夢中で岩場に上がる気力も体力もなく、沈んで行きそうになったり、サメに遭遇はしたことは無いけれど、命の危険にさらされた事は幾度かある。

海での遊びに絶対的に必要なこと・・・それは「自分の命は自分で守る」

誰かに頼ったり、人のせいにすることは、絶対にあり得ない。海での出来事は全て自己責任で対処しないといけないと心に刻み込んでいる。

そして昨日、海に行って初めての熱中症にかかりかけた。こんな体験は生まれて初めてのこと。

岩場に渡船してもらうと、今までにない暑さに、すぐに海に飛び込む。頭も体も冷えると熱中症なんか、絶対にかからない。ところが、私は昨日、海での暑さをナメてかかり、ウェットスーツを着ずに、トレンカとラッシュガードだけで潜っていた。動きは軽やかだし、深くにもスイスイ潜れる。ところが、ちょっと深い所に潜ると水温がガラッと変わり、身がすくむ程、冷えてしまう。

その寒さに騙されて船が迎えにくる30分前に岩場で着替えてしまった。

容赦なく照り付ける太陽と、触れると火傷を起こすような煮えたぎった岩場。

ものの5分も、岩場にいると頭がクラクラ、心臓がバクバクしてきた。こりゃ、駄目だと思い岩場の上の方の日陰がある方に、すぐに移動した。

意識もうろうの直前だった。あぁ、これが熱中症なんだと思い、深く反省。

海だけじゃない。どこに居ても、今年の暑さは殺人的。自分の命は自分で守るという事を忘れずに、行動せねばと思った海の一日だった。