記事詳細

着痩せⅡ

着痩せⅡ

近所に買い物に行くと、大体、同年輩の女性は、どんなものを着ているのかと観察するようになった。殆ど、投げやりな服装の人も多いが、皆さん、それなりに気は遣っているようだ。一番多いのがTシャツにパンツスタイルでも、そのTシャツに飾りが付いている。刺繍があったり、ビーズが縫い付けてあったり、フリルがついていたり色が妙に可愛いかったり、若い人が着る、シンプルな物とは明らかに違い、私にはどうしても、それが余計に見えて仕方がない。

若い女性向きの可愛らしいTシャツもあるが中年女性が着ると、可愛らしく見えるよりも、より、おばちゃんくさくなるのが不思議だ。

で、シンプルなのを私が着ると、どうなるかというと、色や柄を選ばないと、作業服にしか見えない。家で着るものにさえ、こんなに悩むのだから外出する時に着るものを考えると途方に暮れてしまうのは当たり前。

そこで目についたのが「着痩せ」の本である。

運動なんかしなくても服の選び方で痩せて見えるという。

確かに世の中には色々なデザインがあるから、どんなデザインを選ぶかによって着た時の印象は格段と違って見えるのだろう。

「もしかして似合う服が無かったのは、私の体型崩壊のせいではなくて、服の選び方がわからなかっただけかも?」と又、お気楽な方に考えて、早速、その本を買ってみた。

まず、大切なのは、縦長のラインに近づけることらしい。

太くなったからと言って、ずどーんとした服で隠していると余計に太って見えるらしい。スカート丈も短すぎたり、長すぎるのは駄目。肩、ウエスト、ヒップでXのラインが出来るようにすると恰好よくみえるのだそうだ。

つまり、それぞれのポイントを曖昧にしないということらしい。「なーるほどね」と感心しながら読んでいくと、ナイスバディにする場合、まず下着から気をつけなくてはいけない。腹がせり出ているなら、その分、胸を前に出さなくてはならないらしい。つまり、おばちゃん特有の、乳がAカップ、腹がDカップという体型を、そのまま、ほったらかしにして服を着ても痩せては見えない。乳を腹に匹敵するほど前に出して、出っ張りの格差をなくすことが基本らしい。

「そりゃ、そうだわな」これも理論的に納得した。が、せり出た腹に負けじと乳を寄せてあげるとなると、どれくらい、ブラジャーの中に詰め物をしてごまかさなくてはならないのだろうか?

つづく