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衣類のクリーニングのヒミツ

衣類のクリーニングのヒミツ

以前、赤味や肌のざらつきが、お悩みの方がドクターピュールボーテをフルラインで購入され、3か月間程、全く肌トラブルが改善されず、頭を悩ませた事があった。

使用順序は?

使用量は?

何か他の化粧品を混ぜて使ってないか?

色々カウンセリングをしてみたものの、キチンと量も順序も他のコスメも使わずに真面目に使って頂いている。では、何故、肌トラブルが改善しないのか??

その時に彼女が着ていた服は綿の硬い素材のブラウスとパンツスタイル。ふとブラウスを見ると、家で洗った様子ではなく、何気に「クリーニングによく衣類とか、寝具とか出されますか?」っと聞いてみた。

すると彼女は衣類も寝具も、とにかく身に付ける物は下着以外は全てクリーニングに出しているとの事だった。

あぁ、これが原因だったのだと気づき、その日から、クリーニングに出すのを止めて頂いた。

クリーニングに出した衣類の多くは柔軟加工がされている。柔軟剤の主成分はカチオン(陽イオン)界面活性剤。繊維の表面に吸着して潤滑油のように作用し、繊維同士の摩擦を抑えるもの。

リンスやトリートメントにも使われいてる成分で衣類や髪の毛の手触りがなめらかになる。分子構造上、細菌を殺す作用もあり、抗菌剤として使われることもある。これらは肌の上で、タンパク変性作用だけではなく、殺菌作用を発揮する。そのため、細胞が変性し、常在菌のバランスは乱れ、肌を守ってくれているバリアである皮脂膜も作られなくなってしまう。

なので出来るだけ、クリーニングには出さずに家で以前に指定した洗剤で洗うのが理想的。どうしても、出さなくてはいけない生地のものは、着る時は、なるべく直接肌に触れないようにインナーを利用する。特にタートルネックのような顔に接するようなデザインの服は家で洗う方が絶対に安心。

男性のワイシャツも同様で、必ずクリーニングに出す人が多いけれど、家で洗うようにすると首回りの痒みが治まったと言う話もよく耳にしている。

シワを伸ばすためのアイロンスプレーにも界面活性剤、シリコーン、抗菌剤が配合されているので肌の弱い人は避けた方が無難。昔からの米粉やコーンスターチで出来た、でんぷん100%の物を選ぶように。

クリーニング屋さんの営業妨害を、する気は毛頭無いけれど、肌に直接触れる衣類、寝具は出来るだけ、おうちで洗ってほしい。

それが綺麗な素肌を保つ為の近道だから。

冒頭の肌トラブルが、なかなか改善しなかった方はクリーニングに出すのを止めて、お伝えした洗剤で洗うようにして貰ってから、ピタッと肌トラブルが無くなり、今では、見違える素肌に変身している。