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お肌に「いらない角質」はない。

「角質を取るためにスクラブでマッサージを」

「いらない角質をコットンでこすって取りましょう」

雑誌の美容特集やインターネット記事、化粧品のカウンセラーなども古い角質の除去をすすめているが無理に角質を取ることって必要なのだろうか?

答えはNO  お肌に「いらない角質」なんてものは無い。

角質は肌の水分を保持し、異物が入るのを防ぐ役割をもっている。お肌をコットンでこすっている人の角質を顕微鏡で見るとコットンのせいで角質が弱くなりダメージが与えられている人が殆ど。角質が弱くなると水分を保持する能力も異物の侵入を防ぐ力も弱くなってしまう。それが原因で乾燥肌になり、花粉やダニにも反応を起こしやすくなってしまう。

又、肌をこすることで炎症が起き、色素細胞が活性化し、シミがつくられやすくなってしまう。

美容皮膚科では酸を肌に塗って角質を化学的に融解して剥離、除去するケミカルピーリングという治療法がある。雑誌、情報誌で「大人のニキビにケミカルピーリング」との情報が沢山、掲載されている。

先日、大人ニキビで悩んでいた若い女の子が皮膚科を受診し、ケミカルピーリングをと言ったら、断られたと言って嘆いていた。「角質の状態が悪く、皮膚の構造が壊れて、お肌に水分を保持する力が弱まっている状態なのに、ピーリングをして角質をはがすと、なおさら肌の状態が悪くなりニキビが悪化する」と言われたらしい。今どき、何と素晴らしい医者なんだろう!!感激してしまった。

「素肌力」を発揮できる大切なことは角質が健康であること。

素肌は常に再生されているので仕事を終えた角質はアカとなって自然に剥がれてくれる。

「自然のままに任せる」ことが実は美肌のためには良いことなのだ。