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つけまつげ

つけまつげ

サロンに「まつげカール」で来店する若い女性は、「アイメイク命!!」のタイプが多い。流行の化粧をしている女性達は目の周りが何だか重たくて真っ黒だ。

それによって目は大きく見えるかもしれないが、周辺が黒いのに埋もれて、目の動きがよくわからず、彼女達の気持ちが読み取りにくい。まるでアマゾンのジャングルをかきわけて小さな沼を探し出すような気分になってくる。

お洒落の為には目玉の色を変えるカラーコンタクトが流行り、「目を大きく、よりくっきりと」を目標にした結果、つけまつげが特別なことではなくなってきている。

随分前は、つけまつげは特殊な美容用品で、高価で一般の奥さんや、お嬢さんは持っていなかった。使うのは芸能人やファッションモデルのような人前に出る職業の女性か夜の仕事をしている水商売の女性と決まっていた。つけまつげをしている女性は過度の化粧をしているとされ、あまりいい印象を持たれていなかった。

ところが今は高校生でもつけている。何故か?値段が極端に安くなり百均でも売っているからである。

なかでも、まつげの植え方が根元から垂直になってる従来の型ではなく、根元から交差して、つまりX形に植えてあるものが一番人気があるらしい。

毛が交差していると根元に厚みが出て、目がよりくっきり見えるという。

従来型しか知らなかった私は、つけまつげも進化したのだと感心してしまった。

ヘアスタイルもふんわり、おめめもぱっちり。そんなに必要以上に大きくしてどうするんだと言いたくなるが肉食女子達は、そこここを大きく見せ、自分をアピールして狙った男子に食いつくのだろう。

殆ど、草原の一本の枯草と化している私としては「まあ、がんばれよ」と彼女達にエールを送っている。