三か月ほど前、インターネット通販で本を買おうとしたら、登録してあるカードが使えないと表示が出た。変だなと思いつつ、別の店で購入しようとしても同じ表示が出る。それが3日続いたので、カード会社に電話をしてみた。

会社の人はとても丁寧に対応してくださり、「実はお客様のカードに不正な使用と思われる件がありましたので、カードの使用を停止しました」と言われた。

びっくりして話を聞くと、私は日中、ネットで買い物をするが、その時は深夜に4万円のカメラを買おうとしていたので会社の方で使用を停止したのだそうだ。

私は全く知らなかったのだが、カードが不正使用されないように、カード会社には一日中、利用状況をチェックしている人達がいる。カード利用者の通常の買い物とは違うパターンのとき、停止すると言う。

もし、そういった部署がなかったら、悪い奴らが私のカードでまんまとカメラを購入していたわけだ。

「有難うございました」私が礼を言うと、不正使用されたカードは破棄し、新しいカードを送るとの話だった。

私はよかったとほっとしたと同時に、どこのどいつがカードの番号を入手したのかと気持ち悪くなった。

ニュースではカード情報が流出したとか不正使用の話を耳にするが、未遂で済んだとはいえ、何ともいえない、嫌な感じがずっと続いていた。

まさか自分がそういう目に遭うとは想像もしていなかった。

つづく