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ビールかけⅡ

ビールかけⅡ

テレビで野球の祝勝会の中継で男性のアナウンサーが「これでスカッとするでしょうね」と言うことがある。

こういう感覚は私にはわからない。

ビールをぶちまけたあげく、そのうえ、それで嬉々として頭を洗ったりしている。べとべとして気持ち悪そうだ。後のことを考えないで、よくあんな事が出来るなと、呆れ半分で感心してしまうこともある。正直いって、どこが面白く、何がスカッとするのか理解できない。しかしモリスの説に深く納得している私は避難されているビールかけではあるが、そういうことであるならば「させたほうがいい」と思う。

出したいものを出せないのは体に悪い。精神衛生のためにも、あれはやるべきなのである。

オスがオスと闘って、なんとか勝った。

「おれは強いオスなんだぞーーー」と皆に知らしめるために、ビールをぶちまける。それも射精の疑似行為である。

人類の根源というか、基本というか、なんとも切なく、可愛らしい行為ではないか。ぶつぶつ文句を言う人々は、おじいさんや女性が多く、そういうことに縁がないと思われる方々ばかりだ。

想像するに射精したくても出せないというのは相当に苦痛なことなんではなかろうか(よくわからんが)。

色々ご不満の方もおありでしょうが、モリスの説を汲んでいただいて、選手たちのオスとしての自己顕示欲を満足させてあげてほしいと思う。