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女王さま2

女王さま2

マスターに鞭で叩かれた男共は「わぁ、痛い、痛い」と結構うれしそうにしている。「あはは、やめてくれ~」とか言いながら、満面に笑みを浮かべている。

同僚とはいえ、今まで見た事がない彼らの姿を見乍ら、彼女は、ただただ、呆然としていたらしい。

そう言えば何年か前に、あいつらが仕事のミスをして、こっちにまで被害が及んだ時、激怒して山のように文句を言った時、口では謝りながらも、ちょっと嬉しそうだったのは、こういうわけだったのね・・・・・彼の知られざる一面が暴露されて彼女は深く納得した。

「あぁ、一人でやるのは疲れる」マスターは息があがり、中腰になったまま肩や腰をさすっている。

「そこの変態の人、ちょっと手伝ってもらえませんかね」荒い息づかいで指名を受けた彼女は「私は、いいです」と辞退したが「駄目、疲れちゃったから、手伝って」と無理矢理、鞭を握らされた。仕方なく彼女は、鞭で近くにいる男性を叩いた。「うっ、いてて」・・・遠慮していたものの、もともと彼女は腕っぷしが強いので鞭はビシビシと彼の体に決まっていった。相手の身もだえする姿を見ているうちに段々面白くなってきて鞭を打つ手にも力が入った。

「痛い、痛い」と言われると「そうか、じゃ、もっと痛くしてやる」と叫びながら、男性をめっちゃくっちゃ叩きまくった。

(きゃー、私って、Sだったんだわ)物凄い力で襲いかかり、鞭で叩きまくる彼女に男達は快感よりも恐怖を覚えたらしく、逃げまどいながら「やめて、やめて」と叫ぶようになった。「なに~やめてだと~!!ふざけるな!!」・・・

女王様と化した彼女は鞭だけでは飽き足らなくなり、男性をひきずり倒して床に転がし、今度は足で蹴り始めた。

「あぁ、痛いっ、あのそんな服ではなくて女王様のファッションでやってもらえませんか」「あんな、ぴったりした服入らんわ」「そ、それじゃ、そんなスニーカーじゃなくてせめて、ハイヒールで踏んでもらえませんか」

「うるさい!あんな幅の狭い靴なんぞ履いたら壊れるわ、蹴ってやってるんだから、ありがたく思えーーー」男性4人を追いかけまわして、片っ端から鞭で叩き、足蹴にしまくった彼女は、これまでにない爽快感を味わったらしい、

私に「Sだとハッキリわかりました。これからは変態とは言わせません」っと胸を張って言っていた。

「はぁ、そりゃ良かったね」何と言っていいかわからず、私はそう答えた。

Mの男性達にとっては彼女は女王様ではなく、異常に力の強い暴れ女としか思えなかったのではないだろうか??

「ふふふ、これで私も女王様」

彼女は、とっても嬉しそうだったので私は、この件については何も口を挟まず、思いたいように思わせることにしたのであった。