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家事手伝い

家事手伝い

お客様に社長の娘で短大を卒業してから14年間、家事手伝いとやらをやっている人がいる。

どんな事でも14年やっていれば、相当な腕前になっているはずなのに、彼女は家事が苦手な私以上に家事が出来ない。全て母親がやってくれるから何もしないらしい。ずっと家に居たから会社に勤めたことがない。人一倍健康なのにアルバイトもしてないから、未だに親の扶養家族のままだ。

「寝たきりの祖母がいるし、母親一人だと色々大変なので私は家を出られない」と言うのが彼女の理屈。確かに寝たきりの老人を抱えていたら、そういう事もあるかもしれないけれど、それは単なる口実にすぎない。その証拠に「おばあちゃんは汚くて嫌だ」などと平気で言っている。彼女が家に居座るための、もっともらしい口実にされた、お婆ちゃんが気の毒でならない。

彼女はお見合いも数多くこなしてきた。でも、どれも気に入らない。

ハンサムでも収入が低い人、収入が良くても顔の悪い人は,お断り。そんな人、いるわけないじゃないかと思うけれど、本人は、そういう人に巡り逢えると信じて疑わない。このまま、家にいれば、食べるのは困らないし、一人娘だから、後々家や土地は全て彼女のものになる。だから働かなくても良いと思っているらしい。「いつも綺麗にしていたい」といつも素敵な服を着ているし、エステだって頻繁に来られるけれど、全て母親から、お小遣いを貰っているらしい。

世の中の動向には全く関心が無いが、芸能とファッション情報には異常に詳しい。

正直言って、この人も親も何考えているんだろうと軽蔑したくなることがある。

そして一生懸命働いて、一人暮らしをしている他のOLの友達よりも、家事手伝いというわけのわからない立場で桂坂の豪邸に親と同居している彼女の方が「お嬢さん」と呼ばれる。

そんな人達が社会的に、認められることが多いのには心底、腹が立つ私。