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恋愛は体力勝負1

恋愛は体力勝負1

毎月、新聞広告で女性誌の見出しを見ると恋愛関係の記事が載っていない月などないくらい、いつまでも恋愛と女性は切っても切れない関係にあるらしい。

本でも「恋愛」「結婚」という文字が付くと売れ行きがいいそうである。

男女が知り合って、交際が続き、あるカップルは結婚に至り、あるカップルは別れる。

ただそれだけのことなのに、どうしてあんなに多くの女性が恋愛に関心を持つのか、実のところ私には、あまりよくわからないのだ。

私は異常なくらい恋愛エネルギーが少ない女である。恋愛上手の女性はいくつになっても年相応の恋愛が楽しめるのだろうが、私はそうではない。

「女に生まれて、あなたみたいに不幸な人はいないわよ」と言う友達もいたが、私は別に不幸だとは思っていない。

もちろん今まで男性と付き合ったこともあるし、結婚もしたし、子供も授かった。

が、なりふりかまわず、何がなんでも恋愛に命をかけるなんて出来ない性分なのだ。

これまでで一番、盛りがついていたのは高校時代の3年間で、その時は何とかして彼氏のひとりも作ろうと、目を皿のようにして物色していた。

学校でちょっとでも目が合うと「もしかして、あの子も私を好きかもしれない」と勝手に有頂天になって彼とのデートを思い描いては「ふふふ」と1人で喜んでいた。

それも深い仲になるというのではなく、公園の池のまわりをグルグルと歩き回るという他愛もないものだった。

その後、彼が別の女の子と仲良く歩いているのを目撃すると彼からは、好きだとも何とも言われていないのに裏切られたような気持ちになった。

「ちょっといいかなって思ったけれど、よく見ると、たいした事なかったわ」と負け惜しみを言ったりもした。

つづく