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母との会話

母との会話

先日、母の所に行った。

11月9日で100歳を迎える母。

寄る年波に勝てず、最近は、ぼぅ~っと寝ている事が多い。

その日、私は何故か、とても疲れ果てており、母のベッドにもぐり込んだ。

母は私の頭をグリグリ撫でて「ここに男の子か、女の子か、わからないのが居るわ」と言った。

「あなたの旦那は横山○○でしょ?」っと私。

「もう、ずっと何もしてない」・・・何にもって何だ??もしかして、いやらしい事なのか?でも、ぼーーっとしている何だか透明になってしまった母は、いやらしい事なんか、幾ら言ってもいやらしくない。

私が大声で笑ったら、母も声を出して笑った。

「母さん、もてた?」

「まあまあでした」そうかね?

「私、美人?」っと私。

「あんたは、それで十分です」・・・又、大声で笑ってしまった。母も一緒に笑っていた。突然、母がぼんやり言った。「夏はね、発見されるのを待つだけなの」・・・・私は、しーんとしてしまった。

「母さん、私しゃ、疲れてしまったよ。母さんも100年生きたら疲れたよね。天国に行きたいね。一緒に行こうか?どこにあるんだろね。天国は」

「あら~わりと、その辺にあるらしいわよ」

「・・・・・・・」