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水着談義2

水着談義2

水着を試着するために試着室に押し込まれたものの「試着は3枚までにお願いします」と書いてあるのに店員さんは「いいです、いいです。どんどん着て下さい。とにかく20年ぶりなんですから」といって差し入れてくれた。

水着のデザインがこんなに大事だとは思わなかった。腹のところにうまいこと布が交差しているために腹がへこんでみえるもの、背中にポイントがあるために、尻がスッキリ見えるもの、似合う物と似合わないものでは体重が5キロくらい、違うように見える。最初は何でもいいと思っていたのに、やはり少しでもスタイルがよく見えるほうがいいと思うようになってしまった。

1枚だけ買うつもりでいたのだが、海で3泊すると言ったら、彼女が「それでしたら3枚必要ですね、濡れた水着を着るのは気持ちが悪いですから」と言う。

私は紺地の花柄とブルー系のパレオつきとやらと、黄色と水色とシルバーが、パレットの上でぐちゃぐちゃになったような柄のと3枚買った。

その話を友人にしたら「まーー、シュノーケルをやりに行くんだからね。私達が前に和歌山ニシュノーケルをしに行った時は水着の上にTシャツとサーフパンツをはいてやったのよ」とまたまた呆れられた。

「水着が乾かない時は生乾きのまま、「ちょっと冷たいなー」と思いながら着ればいいのよ。どうせ海に入れば濡れちゃうんだから」他の友達もそう言った。

「そりゃ、そうだな」私は納得した。でも10枚以上、試着した中から厳選した3枚の水着は、どうしたらいいんだろうか?「いいんじゃないの、せっかく買ったんだから、みんな持ってくれば。私達、拝見させて頂くから。そうそう、シュノーケルをやる時に必要なものを書いておいたから、これは絶対に持っていかないと駄目よ」

「ひーっ」

何かとんちんかんなことをやっているようだと、うすうす感じた私は「はい」と素直に返事をして、あらためて水着を購入した店に行った。

つづく