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皇室Ⅱ

皇室Ⅱ

紀宮清子内親王の結婚が決まった時、街頭インタビューを受けていた女性が、

「いや~先を越されちゃいましたねぇ、あはは」と言っているのを聞き、「あんたは清子内親王の、ご学友か」と突っ込んだあと、時代は変わったなぁと、つくづく感じた。

正田美智子さんが皇太子妃になると決まった時、日本に、どれだけ「いやー、先を越されちゃったわ」と思った女性がいただろうか?

羨ましいと憧れの目で見た人はいただろうけれども、皇室の女性と自分とを同等の立場で考える人は殆ど、いなかったのではないか?

厳密に言えば、雅子さんも結婚するまでは、外交官であっても民間人だし、清子内親王も皇籍を離脱して民間人と結婚するから、広い意味で民間人に入るといえば入るのだが、それにしても最近の若い女性の、皇室の女性に対する、友達感覚というかラフな考え方には、この私でさえビックリ!!

秋篠宮妃が皇室として何十年ぶりかで男児を出産された時も話題になっていた。

当時、雑誌を見ていたら、皇太子妃派、秋篠宮妃派と分かれて、それぞれアンケート結果が出ていたが、もともと皇室に入った経緯が違うのだから、比較するのが間違っている。

秋篠宮妃はアルバイト経験くらいは、あるかもしれないけれど、大学院在学中に皇室に入った。殆ど、世の中で揉まれた経験はないと思われる。

一方、皇太子妃の方は外交官として働いていた。どちらがいいとか、悪いとかではなく、私は両方のタイプが皇室には必要だと思っている。

こういう言い方は失礼なのかもしれないが、皇室は一旦、それに属したら、生涯退職出来ない会社のようなもので、その中に入ったら、維持継続していく責任がある。伝統行事を受け継ぎ、又、新しい外からの風を入れないと空気がよどんでしまう。その最初が美智子妃だった。

つづく