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介護のいらない体になりたい①

介護のいらない体になりたい①

日本は世界最高の長寿国だ。決して短命ではない。

現在5万人もの人が百寿者と認定されている。これは国民皆保険と医学の発展がもたらしてくれた日本人の誇りだと言える。

ただ、その裏では百寿者の100倍以上にあたる約500万人以上もの人が、介護生活を送っている。

「介護のいらない体になりたい」これは現代日本人に共通する最大の願いだと思う。

介護される者のつらさ、介護する者の苦労、介護の担い手になってくれる人のいない不安、そうした不幸な状況を見聞きする中で「介護」という言葉は日本人の心に大きな怯えを植え付けている。だからこそ、多くの人が妄信的に「健康」を追い求め、そこにビジネスチャンスを感じる人達が、たえず新たな健康商材を売り出すのだろうと思える。

70代のお客様はBSテレビで毎日繰り広げられるサプリメントのCMを見ては買い、見ては買いの繰り返しで気が付けば年金の殆どをサプリメントの購入に使っていると言われていた。

膝の痛み、筋肉の衰え、肩こりや腰痛・・・数え上げればキリがないほどの年齢を重ねると出て来る症状をこれでもかと訴え、そこに訴求してサプリを売り込んでくる。

こんなあくどい商売は他にはないのではないだろうか?

つづく